なんか作りたい

PCとかオーディオとか

学位とって研究者辞めました

OUCC Advent Calendar2019用のネタ。
昨日は@mono_chroさんの 完成した作りかけのゲームについてでした。
明日も気力があれば適当に記事をでっち上げるかもしれない。


ご挨拶

たぶんはじめましてです、OUCCOBのせふと申します。
実は今でもOUCCコミケ班のとりまとめなんかをやってたりします。
コミケに興味があったらDMください!! (すてま)

さて、ツイッターで偶然にもOUCCアドベントカレンダー復活を知りました。
この企画いつも好きだったので、近況報告がてら記事を投下することにしました。
内容は退職エントリ的なそれです。 別に暗い話ではありません!!

ちなみにアカウント漁ってると過去のアドベントカレンダー(2013-2016)が出てきました。
今見返しても結構おもしろかったです。自分の記事は消し去りたいけど

要約

博士課程はアド損なので覚悟していこうね
世の中やべぇやつがいるけど小さいコミュニティだと逃げ場なくてやべぇ
けど捨てる神あれば拾う神ありと信じて頑張ろう

1. はくしかていのおもひで

博士後期課程は博士号を取るために必要な3年間(予定)の実践訓練期間です。
進学するまでは「まあ修士の研究もいい感じだし、うまくいけば2年でとれるんじゃね」
などと甘い考えを持っておりました。
蓋を開けてみたら4年かかって死にそうになりながらの学位取得でした。おうふ。

実際問題、博士課程は実践訓練なので基本的に独力で戦わなくてはいけません。
しかも、運悪く勝ち目のない敵に遭遇した場合は詰むことがあります。
その場合は速やかに撤退するのが大切です。
ただ、驚くべきことに、博士後期課程の学生の多くはその判断ができません。
博士課程の怖いところはこの一点に尽きると思います。
私の周りにもそんな人が結構いました。みんな大丈夫かな。
かくゆう私も一歩間違えたら今も学生ですよ。やべぇ

2. なんのやくにたつの?

研究自体はやくにたつ必要はありません。研究とはそういうものです。
ただ、ひとに話してて自分がおもしろくない研究はやめましょう。すぐやめましょう。
博士号自体はいろいろ役に立ちます。本当です。
実力が伴わないとなんの価値もないので、とれりゃいいってもんでもないですが。。
世間からは尊敬というよりも奇異の眼差しを向けられるので、まあ楽しいですよ?

研究の意味とかを考え始めたらアカデミックからは去りましょう。
アカデミックの研究はどんどんインパクト重視になっていきます。
意味や意義を説くより見た目と意識高い感じが重要です。
本当に才能のあるあなたなら、両立できる素晴らしい研究ができるかもしれませんね。
多くの学生は華々しい計画と現実の結果のギャップとそれを盛る人々を見て萎えてしまいます。

3. 退路を確保して周囲を警戒しつつ前進

そこはかとなく怖い話をしましたが、研究生活というのは悪いもんではありません。
自分のイメージした世界が同じ分野の研究者に理解されるというのは楽しいもんです。
お金はないですが自由ですし(コアタイムなんてくそなものがある研究室もあるらしいね)。
一方で、博士号を取る過程は自分の能力以上に周囲の環境がものを言います。
自分がどれだけ気を配っても、周りが潰れてしまったりおかしくなることはあるものらしいです。
自分はそんな感じのを経験して、気が狂いそうだとおもって残るのはやめました。

ということで博士後期課程を考えている方への先人からのアドバイスです。
1. 研究に関係しないスキルも磨く
2. 研究室のお金に依存しない(少なくとも責務を果たしてお金もらう)
3. ひとつの研究にこだわらない(指導教官のくれたテーマは捨てる)
4. 研究室内で研究以外のことで参ったらやめる
5. 周囲の人間が病んでしまったら逃げ出す

ぶっちゃけ博士後期課程行く人は普通に就職して食っていけます。

ちなみに私は就職をご遠慮してアカデミアに残るのやめて起業して働いてます。
専門分野は生物なんですが、むしろOUCCで得た知識で食ってます。やったぜ。
こっちの話で興味のある方はDMかなんかでコンタクトとってみてやってください。




ということでみんな強く生きていこうな!!
それでは良いお年を~